ブラックティーって何のこと? 紅茶を英語でブラックティーと呼ぶ理由とは?

ブラックティーって何のこと? 紅茶を英語でブラックティーと呼ぶ理由とは?

ティールームのメニューや、海外のオンラインサイトなどで「ブラックティー」という表現を見聞きしたことがある方もいるのではないでしょうか。


ブラックティーとは「紅茶」を意味する英語です。


この記事には、紅茶が英語で「ブラックティー」と表現される理由や、他の色で表現されるお茶の種類、ブラックティーをそのまま日本語に訳した「黒茶」はあるのかなど、お茶と色にまつわる内容がたくさん含まれています。


また、ブラックティーの三大銘茶の紹介もしています。


つい誰かに話したくなるような内容もあると思いますので、最後までお楽しみください。

 

目次

  1. ・ブラックティーとは?
  2. ・ブラックティー(紅茶)の三大銘茶とは?
  3. ・ブラックティーやホワイトティーなど、色で表されるお茶の種類の違いとは?
  4. ・まとめ

ブラックティーとは?

「ブラックティー」という言葉が英語で書かれたお茶のメニューなどに載っています。ブラックティーは、英語で「紅茶」を意味しています。 他に「ブラック」を付けた代表的な飲み物に「ブラックコーヒー」があります。 ブラックコーヒーは、ミルクも砂糖も加えず、コーヒーだけで飲む場合に使われます。 紅茶でいう「ストレート」の飲み方です。 では「ブラックティー」もコーヒーと同様、ミルクも砂糖も加えずに飲む紅茶を表すのでしょうか?

紅茶のこと

「ブラックティー」は飲み方を問わず、紅茶全般を表す英語です。 ミルクを加えた飲み方は、英語では「Tea with milk」と表現されます。 紅茶は「カメリア・シネンシス」というツバキ科の植物の葉を原料にして作られた茶ですが、同じ植物の葉を使って作られた茶は、紅茶以外にも緑茶・ウーロン茶など数種類存在します。 これら、他の種類の茶と区別するために、紅茶はブラックティーと呼ばれているのです。

グリーンティー(緑茶)に比べて黒く見えたことが由来?

なぜ紅茶は、ブラックティーと呼ばれているのでしょうか。 その理由の一つに、茶葉の色があげられます。 緑茶の茶葉は、緑色をしているので「グリーンティー」と呼ばれています。 それに対して、紅茶の茶葉は黒っぽい色をしています。 そのため、紅茶は「ブラックティー」と呼ばれています。 紅茶の茶葉が黒っぽいのは、紅茶を製造する過程で、酸化発酵をさせているからです。 リンゴの切り口が茶色くなるのと同じ現象を、茶葉に起こすと紅茶になります。

紅茶は茶色や赤色なのになぜブラックティーと呼ばれる?

茶葉は黒っぽくても、紅茶をいれると水色(すいしょく・カップに注いだ茶の色)は、茶色や赤色をしています。 水色や、日本語の「紅」という漢字につられて「レッドティー」と言うと、南アフリカ産のルイボスティーのことになるので、注意が必要です。 紅茶が「ブラックティー」と呼ばれるのには、イギリスで紅茶をいれた時の水色も関係しています。

紅茶は硬水でいれると黒く見える

紅茶は、99%以上が水で成り立っています。 そのため、紅茶の風味や水色は、紅茶をいれる時に使う水の性質に左右されます。 特に、軟水か硬水かの違いによる紅茶への影響力は大きいです。 日本の水道水は主に軟水のため、日本でいれた紅茶は、透明感のあるオレンジや深紅色の水色が特徴的です。 これに対して、イギリスに多い硬水でいれた紅茶は、水色が黒っぽく出てきます。 これは、硬水に多く含まれるミネラル分が、紅茶の成分と化学反応を起こすからだといわれています。 このように、イギリスでいれた紅茶の水色が黒く見えるのも、英語で紅茶が「ブラックティー」といわれる理由の一つです。

ブラックティー(紅茶)の三大銘茶とは?

同じ植物の葉を原料にして作られた各種のお茶を区別するために、色の表現が使われています。 ブラックティー(紅茶)も、その分類の一つです。 そのブラックティーの中にも、さらに多くの種類が存在し、その種類分けの方法として主に使われているのが、生産地による種類分けです。 世界の多くの国や地域でブラックティーが生産されていますが、ここでは三大銘茶とされる3つの生産地のブラックティーをご紹介します。

ダージリン

インド北東部、ヒマラヤ山脈の麓に位置するダージリン地方で生産された紅茶です。 標高2,000m付近で生産される紅茶は、フルーティーで爽快感のある香りが特徴で「紅茶のシャンパン」と称されています。 紅茶の生産は年に3回行われ、生産時期により紅茶の特徴も異なります。 春摘みのファーストフラッシュは、緑茶のような爽やかさと心地よい渋みが特徴です。 夏摘みのセカンドフラッシュは「マスカテルフレーバー」といわれる、マスカットのような香りと、味とコクのバランスのとれた味わいをしています。 秋摘みのオータムナルは、甘みとコクのある芳醇な風味をしています。

ウバ

セイロンティーのハイグロウンティーに分類されます。 スリランカの南東部の山岳地帯、標高約1,800mに位置するウバ地方で生産された紅茶です。 ウバで生産された紅茶は、ほどよい渋みとメントール系の清涼感のある香りが特徴です。 特に7~8月のクオリティーシーズン中に生産された茶葉には、メントール系の香りが顕著に現れます。 またカップに注いだ際に、オレンジ色に縁取りされる「ゴールデンリング」が見られるのも特徴です。

キームン

中国・上海の南西部に位置する、安徽省祁門(キームン)県で生産された紅茶です。 6~9月の限られた時期にのみ、生産されています。 スモーキーな香りと、ランやバラのような芳香な香りが特徴です。 また、渋みがなく、まろやかな味わいもキームンの紅茶の特徴です。 ダージリンやウバの茶葉とは異なり、キームンの茶葉は黒い色をしているため、紅茶がブラックティーと呼ばれる理由が見て取れるでしょう。

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ブラックティーやホワイトティーなど、色で表されるお茶の種類の違いとは?

お茶の発祥地である中国では、チャノキであるカメリア・シネンシスの葉から作られるお茶を、葉を摘んだ後の製造工程の違いで6種類に分類し、色を使った表現で区別しています。 6種類のお茶は、白茶・黄茶・緑茶・ウーロン茶・紅茶・黒茶です。 日本でなじみのある緑茶や紅茶からもわかるように、お茶の水色がそのまま表現されています。 「ウーロン」は色ではありませんが、以前は「深い緑」を表す「青茶」と呼ばれていました。 現在は、より一般的な「ウーロン茶」という呼び方が浸透しています。 英語でも、白茶から緑茶までは「色+茶」をそのまま訳した表現が使われますが、ウーロン茶が「Oolong tea」、紅茶がブラックティーとなり、黒茶は「Dark tea」などと表されます。 これは、フランス語やドイツ語でも同じ仕組みです。

ブラックティーと黒茶の違いとは?

中国で黒茶(くろちゃ)と呼ばれるお茶は、紅茶と同じくカメリア・シネンシスの葉を原料に作られています。 黒茶にもさまざまな種類がありますが、代表的なものにプーアール茶があります。 黒茶は製造過程に「握堆(あくたい)」という、茶葉を高温多湿の環境で、菌によって発酵させる工程があることが特徴です。 そのため黒茶は「後発酵茶」ともいわれ、英語では「Dark tea」のほか「Fermented(発酵した) tea」などとも表現されています。

グリーンティーとは?

グリーンティーとは、摘んだ直後の茶葉に熱を加えて、茶葉の酸化発酵を止めた後、一度も発酵させずに作られたお茶の総称です。 熱を加える方法は、蒸す・炒るなど国や地域によりさまざまですが、日本では蒸して熱を加える製法が多いです。 酸化発酵させていないため「不発酵茶」とも呼ばれています。 グリーンティーにもさまざまな種類があり、茶葉の栽培方法や製造工程の違いで、煎茶・玉露・抹茶などに分類されます。

イエローティーとは?

イエローティーは、黄味がかった茶葉や水色とまろやかな味わいが特徴で、生産量の少ない希少なお茶です。 製造途中で一度茶葉を乾燥させた後、余熱があるうちに茶葉を湿らせて蒸らす「悶黄(もんおう)」という工程を経ることで、イエローティーの特徴が現れます。 悶黄の工程で発酵が起こるため「弱後発酵茶」とも呼ばれています。 代表的なものに君山銀針があげられます。

ホワイトティーとは?

ホワイトティーもチャノキの葉が原料ですが、毛茸(もうじ・茶葉の産毛)に覆われた新芽だけを使って製造された、希少なお茶です。 新芽を摘んで日光に当てて萎れさせた後、乾燥するというシンプルな工程で製造されています。 水色は薄く、淡泊ながらもほんのりと甘みのある風味が特徴です。 日光にさらしている間に、多少酸化発酵が起こるため「弱発酵茶」とも呼ばれています。 代表的なものに、白毫銀針や白牡丹があげられます。

まとめ

このように、お茶の種類は色で区別することができます。 色でお茶を区別するのは、英語でやり取りする時が多いと思いますが、海外では特にこの表現を知っていると便利です。 海外で「ティー」というと、グリーンティーを意味していると受け取られることが多いです。そのため、状況に応じて「ブラックティー」「グリーンティー」などと使い分けると、相手にもきちんと伝わります。 お茶と色の表現を上手に使いこなして、海外でもお茶の時間を楽しんでください。

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