紅茶に合うお菓子の特徴とその選び方とは? 紅茶とお菓子を一緒に楽しむようになったきっかけとは?

紅茶に合うお菓子の特徴とその選び方とは? 紅茶とお菓子を一緒に楽しむようになったきっかけとは?

紅茶と一緒に食べるお菓子は、ティータイムの楽しみの一つです。
紅茶とお菓子を上手に組み合わせれば、お互いの味わいを引き立て合っていっそう美味しく感じられ、紅茶もお菓子も進みます。
この記事では、紅茶に合うお菓子の特徴やその種類を、各種類の紅茶の特徴も合わせてご紹介しています。
お菓子を選ぶ時の参考にしてください。 

目次

  1. 紅茶に合うお菓子の特徴とは?
  2. 紅茶に合うお菓子10選
  3. 主なセイロンティーの種類とは?
  4. 紅茶とお菓子を合わせる習慣はいつから始まった?
  5. まとめ

紅茶に合うお菓子の特徴とは?

それぞれの料理に合うワインがあるように、紅茶とお菓子にも相性の良い組み合わせがあり、それを「ペアリング」と呼んでいます。
最近では、紅茶に和菓子や料理を合わせることもありますが、やはり王道は洋菓子との組み合わせでしょう。
紅茶に含まれるタンニンが、食べ物の油脂分を分解して口の中がさっぱりし、洋菓子がより美味しく感じられます。
まず、ペアリングの方法をご紹介します。

紅茶の風味をより引き立たせる

紅茶を主役にするなら、紅茶の風味が隠れないようなお菓子が望ましいです。
素材の味を生かしたスコーンやクッキーなどの素朴なお菓子は、紅茶の風味を引き立てるお菓子の代表格です。
他にも、味が濃くなく油分が少ないお菓子は、紅茶そのものの風味を際立てます。

お菓子の食感と紅茶の相性がいい

紅茶の口当たりとお菓子の食感を合わせるのも、一つの方法です。
クセが少なく口当たりが軽い紅茶の風味を生かすには、繊細であっさりとしたお菓子がよいでしょう。
一方、コクのある重厚な紅茶と、どっしり重めのお菓子のペアリングは、より深みのある味わいを楽しめます。
また、ストレートティーには口溶けのよいお菓子、ミルクティーには水分の少ないお菓子がよく合います。

紅茶とお菓子の味が混ざるとより美味しく感じる

紅茶とお菓子の味を調和させて、一つの味を完成させる方法もあります。
例えば、ミルクティーに向くアッサムのストレートティーと、クリーム系のお菓子を合わせると、ミルクティーのような味わいが生まれます。
また、シナモン風味のお菓子にアップルティーを合わせると、シナモンとアップルの風味がよく馴染み、味わい深くなります。

紅茶に合うお菓子10選

 紅茶に合う焼き菓子のイメージ図

ここでは、手土産によく選ばれるお菓子や、人気のアフタヌーンティーでよく提供されるお菓子を10種類あげています。
それぞれのお菓子の特徴を知れば、紅茶を選ぶ時の参考になるでしょう。
また、それぞれのお菓子に合う紅茶を選ぶポイントや、おすすめの飲み方もご紹介します。

チョコレート菓子

甘い香りと濃厚な味わいが特徴です。
ビターなタイプには、コクがありつつもすっきりとしたディンブラやケニアがおすすめです。
甘みやミルク風味が強めのタイプには、濃厚な味わいのアッサムやウバのミルクティーがよく合います。
また、チョコレートとよく組み合わされる味をヒントに、柑橘系のアールグレイやベリー系のフレーバーティーを試すのもよいでしょう。

メレンゲ菓子

代表的なメレンゲ菓子に、マカロンがあげられます。
表面のサクッとした食感と、中のしっとり感が特徴的です。
このようなメレンゲ菓子には、コクとしっかりした味わいのあるアッサムやケニアのストレートティーがおすすめです。
また、お菓子そのものが甘いので、紅茶には砂糖を加えない方が、お菓子の味わいが引き立つでしょう。

紅茶に合う焼き菓子

「焼き菓子」とは、小麦粉・砂糖・卵を主な原料として焼き、常温で保管できるお菓子を指すことが多いです。
水分量が少ないお菓子のため、一緒に合わせる飲み物が欠かせないという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、代表的な焼き菓子の特徴と、相性の良い紅茶をご紹介します。

クッキー

イギリスでも紅茶のお供として人気のお菓子です。
ビスケットと似ていますが、日本では、糖分と脂肪分が40%以上のものをクッキーに分類しています。
どのタイプの紅茶でも合わせやすいですが、繊細な香りのダージリンのストレートティーや、ディンブラ・ルフナ・アッサムのミルクティーが特によく合います。

フィナンシェ

焦がしバターのさっくりとした食感と香ばしさ、そして焼いたアーモンドの香りが特徴的です。
一般的に、長方形をしたものが多いです。
ディンブラやキャンディのストレートティーで、フィナンシェの香りを引き立てる組み合わせや、アッサムのミルクティーでより味わいを豊かにする組み合わせがおすすめです。

マドレーヌ

フィナンシェと似ていますが、マドレーヌの方が食感がふわっと柔らかく、バターの香りも魅力的です。
貝殻の型に入れて焼くことが多いです。
脂肪分が多いため、爽快な風味のウバや、すっきりとしたディンブラのストレートティーを合わせると、口の中をリセットできるでしょう。
また、ディンブラやルフナのミルクティーもおすすめです。

紅茶に合うケーキ

人気のケーキのペアリングの一例をご紹介しています。 ここで紹介する以外にも、ケーキにトッピングされたクリームやフルーツに合う紅茶を選ぶなど、選び方もさまざまです。 またケーキの風味も、ストレートティーではさっぱりとし、ミルクティーでは濃厚な味わいになるなど、紅茶の飲み方によって味の印象が変わります。

シフォンケーキ

ふわふわで、口溶けの良さが特徴的なシフォンケーキには、クセの少ない紅茶を合わせると、ケーキの繊細さも堪能できます。 渋みと香りのバランスが良いディンブラや、あっさりと飲みやすいジャワがおすすめです。 また、紅茶や抹茶、メイプル、フルーツ系などの風味がついたシフォンケーキには、その風味に合う紅茶を選んでもよいでしょう。

ショートケーキ

スポンジケーキに、生クリームとフルーツを挟んだもので、イチゴを挟んだものが代表的です。 濃厚な生クリームとフルーツの酸味のバランスを味わうには、クセの少ないディンブラやキャンディがおすすめです。 また、程よく渋いダージリンは生クリームの脂肪分をさっぱりとさせ、フルーツともよく合います。 いずれもストレートで飲むと、すっきりとケーキを楽しめます。

チョコレートケーキ

濃厚な味わいと、しっとりした食感のチョコレートケーキには、ケーキに負けないコクのある紅茶を合わせるとよいでしょう。 濃厚でしっかりとコクのあるルフナやアッサム、すっきり感も合わせ持つディンブラがおすすめです。 また、ウバの渋みと清涼感は、口の中をすっきりさせてくれます。 ミルクティーにすると紅茶にも濃厚さが増し、ケーキと紅茶の深い味わいの調和を楽しめます。

チーズケーキ

みずみずしく爽やかなレアチーズケーキには、アールグレイやベリー系のフレーバーティーはいかがでしょうか。 どっしりと濃厚なベイクドチーズケーキには、スモーキーな香りのルフナやキームンがよく合います。 独特の燻製香がするラプサンスーチョンも、濃厚なチーズの風味を引き立てます。 いずれもストレートがおすすめです。

フルーツタルト

タルト生地のバターの香りと、カスタードクリームの優しい風合いが、フルーツの爽やかな風味を引き立てます。 マスカットのような香りと称されるダージリンのセカンドフラッシュやヌワラエリヤは、心地よい渋みがあり、ケーキの味わいが際立ちます。 また、渋み・香り・コクのバランスがとれたディンブラも、相性が良いです。

紅茶とお菓子を合わせる習慣はいつから始まった?

現代では、紅茶とお菓子の組み合わせは、ティータイムに欠かせないものとなっています。 また日本の茶道でも同様に、お茶とお菓子が一緒に振る舞われています。 このようにお茶とお菓子を合わせる習慣は、いつ始まったのでしょうか。 イギリスと日本、それぞれのお茶の習慣と、それが始まったきっかけを追いました。

アフタヌーンティー

1840年ごろのイギリスでは、ブランチと20時頃の夕食の1日2食が基本でした。 夕方に空腹を感じたベッドフォード公爵夫人のアンナ・マリアは、自室で紅茶と軽食を取り始め、徐々に友人らも招くようになりました。 人数やフードの品数が増えるにつれ、その時間も延び、やがて社交の時間へと発展しました。 この習慣が、現代のアフタヌーンティーの起源となっています。

ミッディ・ティーブレーク

アフタヌーンティーが、3段のスタンドに載ったサンドイッチ・スコーン・ケーキなどのフードと紅茶で、非日常な空間を楽しむのに対して、ミッディ・ティーブレーク(Middayteabreak)は、クッキーなどのシンプルな焼き菓子と紅茶を日常的に楽しむものです。 15~16時の小腹が空く頃に取られる、いわゆる「おやつ」です。

日本では、茶道が確立した鎌倉時代に茶菓子の文化が始まった?

中国から日本に茶が伝わった当時は、寺院を中心に薬用として飲まれていました。 禅僧の間で喫茶の習慣ができた鎌倉時代から、お茶と一緒にお茶請けも嗜むようになり、その後、室町時代に茶の湯が発達して茶道が確立すると共に、茶席でのお菓子も発達しました。 安土時代に砂糖が伝わると、茶席には生菓子も登場し、季節を織り込んだ現代の和菓子に発展しました。

まとめ

紅茶に合うお菓子を選ぶコツをご紹介しました。 ペアリングに正解はありませんが、美味しく口にできることが前提ですので、紅茶もお菓子も好みに合うものから選ぶようにしましょう。 新しいペアリングを試す時は、斬新なものほど勇気もいりますが、うまくいった時の喜びはひとしおです。 オリジナリティーあふれる組み合わせを見つけて、ティータイムを楽しんでください。


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