長く置いたままにしていた紅茶を使おうとしたら、賞味期限が切れていることに気づいた、ということはありませんか。 未開封、開封済み、それぞれ賞味期限がどれくらいか、期限切れの紅茶を飲む以外に再利用はできないか、など気になる点がある方もいるのではないでしょうか。 茶葉を使っている食品である紅茶の保存は、事前に正しい保存方法を知って使いたいものです。 本記事では、紅茶の賞味期限や保存方法に関わることから、賞味期限切れの紅茶の活用方法まで詳しく解説します。
目次
- 紅茶に賞味期限はある?
- 紅茶の賞味期限を延ばす?正しい保存方法とは?
- 賞味期限の切れた紅茶の活用方法とは?
- 紅茶とお茶の賞味期限に違いはある?どちらが長持ち?
- まとめ
紅茶に賞味期限はある?
紅茶の茶葉は乾燥した状態で、お湯などを入れて飲むことから紅茶は長期保存ができると思っている方も多いのではないでしょうか。 賞味期限がない、あっても気にしなくていい、そう思われるかもしれませんが、食品には賞味期限や消費期限があり、紅茶にも飲み切る目安として賞味期限が記載されています。 記載された賞味期限は、未開封の状態です。開封をした紅茶は、本来の風味が失われていきます。未開封と開封済みそれぞれ、紅茶を飲み切る方が良い期限を解説します。
未開封の紅茶の賞味期限は1~3年
未開封の紅茶の場合、製品により差はありますが、賞味期限は1年から3年で記載されているものが一般的です。 製品の賞味期限の差がメーカーや茶葉の種類にもよりますが、どのような包装で販売されているかによって生じます。 茶葉の場合は、缶やアルミ袋に入れて販売され、そのまま未開封で保存されていることが多いです。 この場合、未開封で賞味期限は約3年です。 使い勝手が良く人気が高いティーバッグの紅茶は、紙やアルミで個包装されていることが多く、未開封での賞味期限は約2~3年と考えておきましょう。
開封済みの紅茶は1~3カ月で消費した方がいい
既に開封している紅茶の場合は、パッケージや缶に記載されている賞味期限とは消費の目安が異なります。 記載されている賞味期限が2年後、3年後の日付でも、開封されて空気に触れたときから、紅茶の劣化が進むため賞味期限は記載されているものとは変わります。 開封したらできるだけ早く、1カ月から3カ月のうちに飲み切りましょう。 生鮮食料品の賞味期限や消費期限のように、食あたりにすぐつながる意味での期限とは異なりますが、飲食物であり、空気に触れた状態が風味や衛生状態を左右することを忘れず、早めに飲み切りましょう。
紅茶の賞味期限を延ばす?正しい保存方法とは?
紅茶の保存方法で、賞味期限を延ばすことができるか、気になるところです。 保存状態が悪いことで、記載されている賞味期限内でも品質を落としてしまうことがあります。正しい保存方法を覚えておきましょう。
紅茶の袋を密閉する
紅茶だけではありませんが、空気に触れた状態で保管していると、早く酸化が進みます。 酸化は風味が落ちる大きな原因になります。 紅茶の袋を密閉し、空気に触れさせないよう注意して保存しましょう。 開封後に茶葉が空気に触れ、温度や湿度の影響を受けることを防ぎます。
冷暗所で保存する
開封後、未開封状態、どちらの場合にも紅茶は冷暗所保存が原則です。 直射日光が当たったり、温度や湿度が著しく変化したりする場所で保存するのはやめましょう。
湿度の低い場所で保存する
紅茶は湿度の影響を受けやすいため、湿度が低い場所で保存しましょう。 湿度が高い場所で保存すると水分を吸収してしまい、酸化が進んだりカビのようなものが生えたりして、著しく風味が落ちてしまいます。 冷暗所なら、冷蔵庫保存という方法がありそうですが、冷紅茶は湿度の影響を受けやすいため、湿度が低い場所で保存しましょう。 湿度が高い場所で保存すると水分を吸収してしまい、酸化が進んだりカビのようなものが生えたりして、著しく風味が落ちてしまいます。 冷暗所なら、冷蔵庫保存という方法がありそうですが、冷蔵庫は結露により茶葉が水分を吸収しやすいというデメリットがあります。 蔵庫は結露により茶葉が水分を吸収しやすいというデメリットがあります。 紅茶は湿度の影響を受けやすいため、湿度が低い場所で保存しましょう。 湿度が高い場所で保存すると水分を吸収してしまい、酸化が進んだりカビのようなものが生えたりして、著しく風味が落ちてしまいます。 冷暗所なら、冷蔵庫保存という方法がありそうですが、冷蔵庫は結露により茶葉が水分を吸収しやすいというデメリットがあります。
冷蔵庫で紅茶を保存する場合
冷蔵庫は温度が低く、冷暗所で保管しておきたい紅茶の保存に良いと思われるかもしれません。 しかし、冷蔵庫は室温との差が激しく、出し入れのときに結露してしまうので、紅茶の茶葉が水分を含むデメリットがあります。 また、他の食品と同じ庫内に入れておくことにより、その食品が発する強い匂いが紅茶の茶葉に移って芳香が損なわれてしまうことも考えられます。 冷蔵庫保存の場合には、缶や瓶に茶葉を入れて密封し、匂いが移らないよう工夫しましょう。 できるだけ、強い匂いがする食品や飲料品とは近付けないことが理想です。 温度差の影響で結露が起きることを防ぐため、冷蔵庫から出した後は常温に戻してからお湯を注ぐようにしましょう。
冷凍庫で紅茶を保存する場合
冷凍庫も、冷蔵庫と同様に、室温との差が激しく結露の可能性があります。 肉や魚を冷凍保存している冷凍庫で、他の食品の匂いを吸着し、解凍するときに激しい温度差で結露を起こして水分を含みやすいことから、冷凍保存はおすすめできません。 冷凍庫で紅茶を保存するときには、ジッパー付きの袋を使い、小分けにして入れて密封した上で、他食品の匂いが移ることを防ぎます。 使うときには常温に戻してからお湯を注ぎましょう。
賞味期限の切れた紅茶の活用方法とは?
消費期限とは違い賞味期限が明記されている紅茶ですが、この賞味期限が切れてしまったら、もう廃棄するしかないのでしょうか。 お湯を注いで飲む本来の紅茶としての利用法以外に、賞味期限の切れた紅茶を活用できる方法を紹介します。
消臭剤として利用する
紅茶の茶葉は他の匂いを吸着する働きをします。 賞味期限切れの紅茶を活用する方法のひとつが、消臭剤としての利用です。 紅茶の茶葉を、お茶パックなど空気と匂いを通す袋に入れて、匂いを消したい場所に置きます。靴の匂いが抜けないシューズボックスの中や、ヤニ臭さが取れない場所、たとえば灰皿の中に、賞味期限が切れた紅茶の茶葉を置き、嫌な臭いを吸着させて消臭剤として使います。 玄関やトイレなど、日常的に嫌な臭いが気になる空間で、消臭剤として再利用しましょう。
料理の材料として利用する
飲むには品質が劣化してしまった、匂いが気になる、風味も落ちた、それでも紅茶本来の味わいを楽しみたいというときには、料理の材料にしましょう。 茶葉を利用し、紅茶風味のクッキーやケーキを作るのも良いですね。 また、煮豚の応用で紅茶豚というレシピも活用してみましょう。豚のブロック肉を煮豚の形で煮込むときに、紅茶の液を使います。賞味期限が切れた紅茶の色と風味を利用できるおすすめのレシピです。
染料として利用する
草木染めの要領で、紅茶を染料として使うこともできます。 綿や麻のハンカチや手ぬぐいなどが染まりやすく、落ち着いた色にリメイクして楽しむことができます。 染料として使うときには、一般的なマグカップの湯量に対し、ティーバッグは2〜3個入れるとちょうど良い具合に染まります。
掃除用具として利用する
ティーバッグのままで、シンクなどを磨く掃除用具としても再利用ができます。 匂いも吸着するため、小さなハンディモップの要領で水を少し含ませて使う方法ですが、袋が破れて茶葉をまき散らさないように、注意しながら行いましょう。
うがい薬として利用する
紅茶にはテアフラビンという成分が含まれています。 冬場に流行するインフルエンザウイルスに対し、その働きを弱める効果が期待されています。飲むには抵抗がある期限切れの紅茶は、うがい薬として利用しましょう。 ただ、口腔内や咽頭に紅茶が入るため、飲用と同じく茶葉の状態を確認してから行うようにしましょう。カビが生えていたり、強い異臭がしたり、紅茶の茶葉に明らかな異常が見られる場合には、うがい薬としても体内に入れるのはやめましょう。
入浴剤として利用する
抗酸化作用の高いポリフェノールを含んだ紅茶は、できれば美容や健康の働きを期待できる再利用をしたいものです。 そんな方には、お茶パックに入れて、入浴剤として使う方法がおすすめです。 紅茶に含まれる有効成分がお湯に溶けだし、良い香りが漂うので、リラックスできる入浴剤になります。
紅茶とお茶の賞味期限に違いはある?どちらが長持ち?
紅茶の賞味期限は、未開封状態と開封後によって異なることを解説しました。 同じように日常楽しむお茶にも、紅茶と賞味期限の違いはあるでしょうか。 紅茶と比べて長持ちするのはどちらなのかについても解説します。 紅茶の賞味期限は、未開封状態と開封後によって異なることを解説しました。 同じように日常楽しむお茶にも、紅茶と賞味期限の違いはあるでしょうか。 紅茶と比べて長持ちするのはどちらなのかについても解説します。
お茶の一般的な賞味期限は半年~1年
緑茶の一般的な未開封時の賞味期限は、半年から1年が目安になります。 開封したお茶は、2週間から1カ月で飲みきることがおすすめです。
紅茶の方がお茶より長持ちする?
未開封の状態では、紅茶の賞味期限のほうが、お茶よりやや長めです。 お茶の葉は乾燥していて保存が利くというイメージですが、茶葉にはごく僅かに水分が含まれていて、見た目のような乾物ではなく、未開封でも茶葉の劣化は進みます。 紅茶も緑茶も、保存状態に注意して、冷暗所で湿度が低い場所に保管し、早く飲み切りましょう。
まとめ
一見、年単位で長期保存が可能なイメージの紅茶ですが、味や香りを損なわず飲むための賞味期限が存在します。 空気や湿気に触れることで酸化が進み、紅茶本来の芳香や味わいが楽しめなくなるばかりではなく、カビなどの発生など健康に良くない影響も考えられます。 正しい保存方法で、賞味期限内に飲み切りましょう。