新しく趣味で紅茶を楽しみたい時、何を準備して、どう始めたら良いかがわからず悩んでいる方もいるのではないでしょうか。ここでは、紅茶を趣味にするメリットと、最初にそろえたい道具や茶葉の選び方、美味しく紅茶をいれる方法を紹介しています。
更に、趣味の紅茶が生活の一部になった後の、もう一歩踏み込んだ紅茶の楽しみ方も紹介しています。
新たに紅茶ライフを始めたい方、更に紅茶の趣味を掘り下げたい方は、この記事を参考にしてください。
目次
- 紅茶を趣味にするメリットとは?
- 趣味で紅茶を楽しみたい方におすすめの3つの飲み方
- 紅茶を趣味にしたい方におすすめの紅茶を楽しむための必須グッズ5選
- 紅茶に関する資格はある?その難易度とは?
- 趣味の紅茶を極めたい方におすすめの海外旅行先3選
- まとめ
紅茶を趣味にするメリットとは?
紅茶を趣味にすると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
まず、読書や映画鑑賞をしながら飲んだり、仕事中に飲んでひと息入れたりして、他のことと同時に楽しめることがあげられます。
また紅茶を飲んで楽しむうちに、茶葉を自分でブレンドしたり、スイーツとの相性や紅茶の道具を掘り下げたり、健康効果に関心を持ったりと、興味の幅が広がることも少なくありません。
紅茶を趣味にすると、自分の世界が広がるのを実感できるでしょう。
健康、金銭面でのメリットが沢山ある
紅茶には、生活習慣病の予防など、健康面への効果が高いといわれていますが、その効果は毎日継続して飲むことで発揮されます。
紅茶を趣味にして毎日飲むことで、健康に良い効果を期待できるでしょう。
また、コストパフォーマンスが高いことも魅力的です。
多少高額な茶葉でも3,000円ほどで購入でき、それで40杯前後の紅茶を飲めるとすると、1杯当たりの価格はお手頃になります。
道具も家にあるもので代用できることが多く、お手軽に紅茶ライフを始めることができるのもメリットの1つです。
趣味で紅茶を楽しみたい方におすすめの3つの飲み方
紅茶の代表的な飲み方は、ストレートティー、ミルクティー、アイスティーの3つです。
ここでは、それぞれの飲み方に合った茶葉の選び方を紹介しています。
自分の好きな飲み方を知っていれば、茶葉を買う際に店員の方にも伝えられ、飲み方に合った茶葉を選んでもらえます。
好きな飲み方がわからない時は、強い癖がなくて誰にも飲みやすく、どんな飲み方にも合うセイロンティーがおすすめです。
ストレートティー
紅茶にミルクなどを加えずに、紅茶そのものの風味を味わう飲み方です。
それぞれの紅茶の特徴を知るためにも、まずはストレートで飲むと良いでしょう。
ストレートで飲むのにおすすめの茶葉は、ダージリン、ウバ、キームンです。
この3種類は、キリッとした渋み、爽やかな飲み口、コクのあるまろやかさと、風味が全く異なるので、飲み比べて好みの風味を知ることができます。
カップ1杯分のいれ方は、次の通りです。
- 茶葉3g(またはティーバッグ1つ)に、熱湯150mlを注ぐ
- ふたをして2~3分蒸らす
- 茶葉を取り除く
ミルクティー
ミルクを加えて飲む紅茶で、スコーンやショートブレッドに合う飲み方です。
ミルクに負けない力強さのあるアッサムやルフナが、ミルクティーに向いている茶葉です。
また濃厚な味わいの、イングリッシュ・ブレックファーストもおすすめです。
ミルクティー用の紅茶は、ストレートの時より
- 茶葉を多め(1.5倍が目安)
- 蒸らし時間を1分程度長め
にすると、ミルクに負けない、しっかりとした味わいの紅茶を作れます。
温めたミルクは、紅茶の香りの邪魔になるため、常温のものを加えましょう。
アイスティー
アイスティーには、ほどよいコク、深みが特徴の茶葉や、爽やかな風味のアールグレイがおすすめです。
アイスティーを作る方法はいくつかありますが、簡単に言うとホットティーの半量の熱湯で抽出した濃い紅茶をたっぷりの氷で急冷する「オンザロック方式」がおすすめです。
夏の来客時のおもてなしにも適しています。
紅茶を趣味にしたい方におすすめの紅茶を楽しむための必須グッズ5選
紅茶を楽しむための道具には様々なものがあり、それぞれ素材や形、サイズなども多種多様です。
しかし、たくさんあるからこそ、最低限必要なものや紅茶をいれるのに適したものが、わかりづらくもあります。
ここでは、まず最初にそろえたい道具を5つあげて、選ぶ時のポイント、おすすめの素材や形をご紹介します。
既に家にある道具を使う際は、それが紅茶向きかどうかの確認をしてみてください。
ティースプーン
茶葉の量をはかったり、ミルクや砂糖を加えて混ぜる時に使います。
似たものにコーヒースプーンがありますが、ティースプーンの方が一回り大きいです。
茶葉をすくって軽く山になる位の量が、紅茶1杯分の茶葉3gの目安といわれています。
最初は計量器で確認しながら、茶葉をはかるのがおすすめですが、徐々に1杯分の茶葉がどのくらいの量なのか、感覚をつかめるようになってくるでしょう。
銀やステンレス製のものは、どんなティーカップにも合いやすいのでおすすめです。
ケトルや湯沸かし器
紅茶をいれる時、沸き立ての熱湯を使うため、ケトルや湯沸かし器が必要になります。
その際、お湯に空気が多く含まれていることが望ましいので、短時間でお湯を沸かせる銅製のものがおすすめです。
反対に、鉄製のケトルは、お湯に鉄分が溶け出します。
鉄分が溶け出たお湯で紅茶をいれると、紅茶の味が変わったり、紅茶の色が黒ずんでしまう原因にもなるため、鉄製のケトルは避けた方が良いです。
ティーポット
お湯を注いだ後、茶葉をポットの中で対流(ジャンピング)させて、茶葉の成分をしっかり抽出させます。
丸みを帯びた形のポットは、対流が起こりやすいのでおすすめです。
また、紅茶をいれる量と、ポットのサイズが合っていることも対流には大切で、1~2杯分の紅茶をいれるのであれば、容量が400mlのポットがふさわしいです。
ティーカップ
紅茶の道具で、一番にイメージされる物ではないでしょうか。
コーヒーカップとは形が違い、ティーカップは浅く、飲み口が広がっています。
そのため、ティーカップに紅茶を注ぐと、紅茶の色がきれいに見え、繊細な香りも楽しめます。
特に、内側が白いティーカップは、紅茶の色が一層きれいに際立ちます。
デザイン、色、形など様々なタイプの物が販売されていますが、薄手の繊細な作りのティーカップほど紅茶の繊細な風味を味わえます。
1客、本格的な物を持っておいてはいかがでしょうか。
タイマー
紅茶をいれる時の蒸らし時間は、紅茶の風味を左右する要素です。
そのため、紅茶を蒸らす際は、正確に時間をはかりたいものです。
その際に役に立つのが、タイマーです。
紅茶を蒸らす2~3分は、待つと長く感じられ、つい他のことに意識が向いてしまいます。
そんな時でも、タイマーは音や光で時間を知らせてくれるので、安心して蒸らし時間を待っていられます。
紅茶に関する資格はある?その難易度とは?
紅茶を趣味にして、紅茶の知識が身に付き、美味しく紅茶をいれられるようになると、それを生かして活動の幅を広げたくもなります。
その際、スキルや知識があることを客観的に証明できるのが資格です。
日本には、紅茶に関する資格がいくつか設けられています。
資格を活用する目的や、それぞれの資格の特徴、資格取得にかかる費用・期間・難易度などをまとめています。
目標ができれば、紅茶との向き合い方も変わってくるでしょう。
ティーインストラクター
日本紅茶協会認定の資格です。
受験するには、同協会の「ティーインストラクター養成研修」を受講することが前提です。
講座は9カ月に渡り、毎週東京で開かれます。
期間中には、茶摘みや製茶工場見学の機会も設けられています。
受講料の約30万円のほか、受験料と認定登録料にそれぞれ1万円ずつかかります。
実技も学べるため、本格的な紅茶の知識やスキルを身に付けて、紅茶の仕事で活用したい方におすすめです。
紅茶マイスター
日本安全食料料理協会が認定している資格です。
認定試験のための通信講座を行っているスクールもあります。
その講座は7~9万円で受講でき、講座によっては別途受験料1万円がかかる場合もあります。
講座を修了するまでの期間は約6カ月です。
紅茶の基本的な知識だけでなく、カフェの開業や運営に関する知識も身に付けられるため、自分のお店を持ちたい方や、紅茶に関わる仕事をしている方におすすめの資格です。
ティースペシャリスト
日本能力開発推進協会認定の資格です。
協会の認定講座を受講すると受験資格が得られ、受講期間は約3カ月です。
受講料と受験料を合わせて、8万円強の費用がかかります。
講座は通信制ですが、教材には紅茶をいれる道具や茶葉も含まれており、動画を見ながら実践できるスタイルです。
知識だけでなく、美味しく紅茶をいれるスキルも持ち合わせていることを、証明できる資格です。
講座には、コーヒーの学習もカリキュラムに組み込まれているので、コーヒーの知識も同時に身に付けたい方におすすめです。
趣味の紅茶を極めたい方におすすめの海外旅行先3選
茶は、世界で水の次に多く飲まれている飲み物で、茶の中では紅茶が一番多く飲まれています。
そのため、世界各国に違った紅茶文化があり、それぞれの紅茶の楽しみ方が生活に根付いています。
旅行をしながら各地で紅茶にまつわる体験をすれば、紅茶の世界の奥深さを感じられ、趣味の紅茶の楽しみ方が一段と増します。
ここでは特に、紅茶の国として有名な3カ国を取り上げ、そこでの紅茶文化や、その国で体験できる紅茶の世界を紹介しています。
スリランカ
Dilmah誕生の地で、世界有数の紅茶生産国の一つです。
日本は、スリランカから一番多く紅茶を輸入しています。
インドの南東に位置する小さな島国ですが、7つの紅茶生産地があり、茶園が位置する標高によって、紅茶を高地産・中地産・低地産の3つに分類しています。
紅茶博物館や紅茶工場の見学ができ、できたての新鮮な紅茶も味わえます。
多くの生産地で乾期になる1~3月が、旅行に適しています。
観光客向けの場所では英語が通じ、治安も比較的良いので、旅行しやすい国の一つです。
イギリス
言わずと知れた「紅茶の国」ですが、紅茶はほとんど生産されていません。
紅茶を飲む文化が浸透しており、街のいたる所でアフタヌーンティーが提供されています。
テムズ川のクルーズや、2階建てバスでロンドン市内を周りながら、アフタヌーンティーを楽しめるツアーも1万円前後で開催されています。
カティサークでイギリスの紅茶の歴史を見たり、ヴィクトリア&アルバート博物館でティーカップなどの展示を見て、イギリスの紅茶文化を肌で感じることができます。
日が長く、気候の良い夏に旅行するのがおすすめです。
インド
世界一の紅茶生産国で、ダージリンやアッサムが有名です。
現地では、甘いミルクティーにスパイスが入った「チャイ」がよく飲まれています。
素焼きのカップで飲むチャイの味わいは、格別です。
ダージリンやアッサムでは、紅茶工場の見学や、試飲ができるツアーが開催されています。
ホテルまでの送迎と、ランチを含めた丸1日のツアーで、価格は3~4万円です。
紅茶の生産を見学したい場合は、生産時期である3~4月、または5~7月に旅行するのがおすすめです。
ダージリンを走る山岳鉄道に乗ることもできます。
まとめ
紅茶は身近な飲み物ですが、茶葉や道具にこだわったり、資格の取得を目指したり、旅行先で紅茶文化を味わうなど、紅茶との関わり方は人それぞれです。
また、仕事に生かすなど、活動の場を広げることも可能です。
紅茶を知るにつれ、紅茶は様々な分野と関わっていることを実感します。
そして、関連することにも新たに関心が向き、興味の幅が広がることも珍しくありません。
無限大に広がる紅茶の世界を、それぞれの方法でぜひ楽しんでください。