紅茶の楽しみ方は、さまざまな種類から選べるということもあり、茶葉の種類や特徴を知ることでより楽しむことができます。
産地に合わせて味や香りにもバリエーションがある紅茶には、日本茶のように「銘茶」と呼ばれる知名度が高い製品があります。
多くの人がそのクオリティーを認めている三大銘茶を知っておくと、紅茶をより楽しめるかもしれません。
本記事では、世界三大銘茶と呼ばれている紅茶の産地や特徴、茶葉の旬であるクオリティシーズンについて解説します。
目次
- 世界三大銘茶といわれる紅茶の種類や特徴とは?
- 世界三大銘茶が選ばれた理由とは?
- 世界三大銘茶の産地の特徴やクオリティシーズンとは?
- まとめ
世界三大銘茶といわれる紅茶の種類や特徴とは?
紅茶にはいくつもの製品があります。
製品ごとの味や香りを楽しみ、いろいろな紅茶を選んで愛飲する方にとって、どのメーカーから出ている紅茶かというだけではなく、紅茶の産地や収穫シーズンも気になるところではないでしょうか。
紅茶には、世界三大銘茶と分類される茶葉があります。
ウバ、ダージリン、キームンです。
ダージリンは紅茶ビギナーの方でもよく耳にされることでしょう。
三大紅茶はそれぞれ、味わいや香り、クオリティーシーズンが異なっているため、シーズンや好み、紅茶を使う場面などで使い分けることにより、特徴を活かした紅茶の楽しみ方が出来ます。
世界三大銘茶といわれる、この三種類について解説します。
ウバ
ウバは香りを楽しめる紅茶で、ミントのような爽快感ある香りと、花のような甘い香りを併せ持つ特徴があります。
味わいとして、特徴ある渋みを持つ紅茶です。
メントール系の香りと渋みは、他の紅茶には少なく、甘さより渋み、爽やかな香りを好む方に人気です。
個性的な味わいと匂いで、人により好き嫌いが分かれる紅茶といえます。
アイスティーにする場合には、ウバに含まれるタンニンの影響で透明感が出にくくなるため、ホットを冷やすよりも水出しで作ることで、そのデメリットを抑えられます。
ウバを使った美味しい飲み方としては、ストレートティーにしてその渋みや香りを存分に味わう方法と、ミルクティーにしてまろやかさを加える方法がおすすめです。
ダージリン
カフェでも、選べる紅茶メニューがあるお店では、必ずといっていいほど名前があるダージリンは、日本人の口に合う茶葉です。
強い癖がなく、品の良い香りを持つダージリンは、『紅茶のシャンパン』と称される銘柄で親しまれています。
茶葉をいつ収穫するかにより、分類されていることで違った味わいを楽しめるのがダージリンです。
ファーストフラッシュ(一番摘み)
セカンドフラッシュ(二番摘み)
オータムナル(秋摘み)
上のように、収穫時期で分けられているダージリンは、ストレートティーやミルクティーなど、茶葉によりいくつかの楽しみ方ができます。
キームン
中国で収穫されるキームンは、「キーマン」とも呼ばれ、東洋的な味わいと香りを持つ紅茶です。
三大銘茶の中でも、名前を知っている方は、ウバとダージリンに比べてやや少なめですが、三大銘茶として挙げられるだけの独特な味わいを楽しめます。
甘みがあるため、渋めの紅茶が苦手な方におすすめです。
ストレートティー、ミルクティーにぴったりで、紅茶の苦さ、渋さをまだ好まないお子さまに出すときにも、ミルクやシュガーで柔らかくすることで、楽しんでもらえます。
世界三大銘茶が選ばれた理由とは?
ウバ、ダージリン、キームンはなぜ世界三大銘茶として選ばれたか、この背景として、かつてそう呼ばれていたことがある、というのが現在の状況です。
有名な紅茶ですが、今でも世界三大銘茶と呼ばれて知れ渡っているかというと、そうではありません。
三大銘茶という呼び方も、日本だけです。
日本茶の三大銘茶として、そのひとつに例として宇治茶などが選ばれています。
多くの産地があり、味わいや香りがさまざまな紅茶から、高品質で国際的にも評価が高い三種類を、世界三大銘茶と呼びます。