ディルマ・ジャパンのナビゲーターBELLが茶講師の目線でコラムをお届けします。
紅茶にテロワールを追求したワッテシリーズ
今回はディルマの創業者が愛したワッテシリーズをお伝えしたいと思います。
贅沢に全種(4種類)のワッテシリーズを飲み比べしてみました。
「ワッテ」とはスリランカの言葉で「茶園」を意味し、スリランカを代表する4つの地域の茶葉の味わいを最大限に生かした、個性豊かな「ワッテシリーズ」。
その産地による個性(テロワール)を楽しめるのもワッテシリーズの特徴です。
ワッテシリーズはスリランカの個性豊かな標高による味わいの違い、そして他の紅茶にはない独自のテロワールを楽しめる贅沢な茶葉です。
写真を見て分かるように、透明度の高いクリアな水色が見られ、標高による茶葉特有の水色の違いも見られます。
まるでワインのようで、味わいだけでなく、香り、色を楽しみながら飲み比べをするのもとっても楽しいです。
スリランカを代表する4つの地域
スリランカの紅茶好きさんなら聞いたことのある有名な茶産地。
この4つの有名な茶産地からワッテシリーズは誕生しました。
ラン・ワッテの茶葉はヌワラエリヤ地域、標高1800mの高地で栽培されているシャンパンのような繊細でありフレッシュさが特徴の紅茶です。高地特有の若々しくフレッシュな香りと味わい、鮮やかなオレンジ色の水色で、ストレートティーで飲むのがおすすめ。
日本の食事にもよく合い、和食、和菓子とのペアリングも楽しめる紅茶です。
ウダ・ワッテの茶葉はディンブラ地域、標高1200mの高地で栽培され、ワインに例えるとピノノワールのような爽やかな味わいです。華やかな香りとルビーレッドの美しい水色、深みもありコクも感じられる、とてもバランスの良い紅茶です。
フルーツを入れてフルーツティーにしたり、スパイスを入れたりと、アレンジをしやすい紅茶です。
メダ・ワッテの茶葉はキャンディ地域、標高600mの中地で栽培され、シラーズのような飲みごたえのある味わいです。私は、このメダ・ワッテがとても好きです。
とてもバランスのとれた茶葉で、深み、コクと同時に芳醇な味わいも感じられ、それでいて繊細な口当たりと後味も良く、ハチミツなどで甘味をつけても美味しく楽しめる紅茶です。
ヤタ・ワッテの茶葉はルフナ地方、標高300mの低地で栽培されており、スモーキーで力強い味わいはカベルネ・ソーヴィニヨンのような重厚で深みのある紅茶です。ミルクティーにするのがおすすめです。スコーンやショートブレッドのようなバターたっぷりのお菓子とよく合います。
ディルマが伝えたいスリランカの味わい
スリランカの本社で社長がワッテシリーズを一番に紹介してくださり、ディルマが大切にしているスリランカ紅茶特有の味わい、紅茶で感じるテロワールなど、様々な発見がありました。
本社でワッテシリーズを紹介してくれた時に社長が紅茶を淹れていたのはワイングラス。 ワイングラスでも、ブルゴーニュ・グラスを使用し、香りを楽しみながら紅茶の持つテロワールを深く勉強させてもらいました。
そんな、ワッテシリーズは、クラシカルで上品なパッケージで、これからの季節に贈り物としてもピッタリです。
蓋を開けると内蓋もついており、湿気予防の工夫も嬉しいです。
ディルマがお届けするスリランカの茶産地の特徴を存分に味わえる、ワッテシリーズを、皆様も是非お楽しみください。
【profile】
ディルマ ナビゲーター / BELL
心を豊かにするお茶時間、
ティーサロンT42主宰
Instagram:@tea.lover.bell