ディルマ・ジャパンのナビゲーターBELLが茶講師の目線でコラムをお届けします。
英国の面影が見える茶園。サマーセット茶園。

名前からして、どこか英国の庭園のような響きですが、育っているのは南国スリランカの高原です。
「サマーセット」という名前は、英国の地名に由来するといわれています。
当時のプランターたちが、自国の風景を重ね合わせたのかもしれません。
霧に包まれる朝、英国風の建物の製茶工場など、遠く離れた南アジアの高原に、英国の面影を感じることができます。
サマーセット茶園は、スリランカのディンブラ渓谷の緑豊かな斜面に位置し、山あいに広がる斜面、澄んだ空気、朝晩の寒暖差、そして霧が発生しやすい気候や水はけのよい傾斜地などの環境が、香りの高さと透明感を生み出します。
成長がゆっくりであるほど、茶葉には繊細な香気成分が蓄積されます。
気候と地形がつくるサマーセット茶園の茶葉が生み出す透明感が私はとても好きです。
余韻を重ねるという遊びができる、サマーセット茶園の紅茶
サマーセット茶園の紅茶は、華やかすぎず、静かに印象を残す。そんな紅茶です。
透明感のある香り、きりっとした輪郭、軽やかな余韻。
この“抜けのよさ”こそが、ペアリングの鍵になります。
重厚感のあるお菓子よりも軽い爽やかなお菓子のほうがおすすめです。
例えば、レモンタルトやシフォンケーキなど。

今回は、ミモザの季節ということで、レモン味のふわふわカップケーキをミモザリースっぽく作り、サマーセット茶園とペアリングしました。
ふわっと軽い生地に、レモンの酸味が紅茶の爽快感とよく合い、甘さがだれずに後味もよく、とても良いペアリングとなりました。
ミルクとは合う?

本来はストレートでこそ、その澄んだ輪郭が際立つ紅茶です。
そんなサマーセット茶園の紅茶は、ミルクを合わせると、また違う表情が生まれます。
高地らしいキレがあるため、ミルクは少なめがおすすめ。
重厚なミルクティーではなく、軽やかなカフェオレのような透明感あるミルクティーが、この茶園らしい楽しみ方です。
入れすぎると、この茶園の魅力である透明感が隠れてしまうので、ほんの少し加えて、軽やかさは残したままの優しいミルクティーをお楽しみください。
【profile】
ディルマ ナビゲーター / BELL
心を豊かにするお茶時間、
ティーサロンT42主宰
Instagram:@tea.lover.bell





