ディルマ・ジャパンのナビゲーターBELLが茶講師の目線でコラムをお届けします。
ディンブラの茶葉が持つ個性

今回ご紹介するのは、ディルマ t-シリーズの「ブリリアント・ブレックファースト」。
一般的なイングリッシュブレックファーストには、アッサムやセイロン、ケニアなど、複数の産地の紅茶を組み合わせたものもあります。
しかし、ディルマの「ブリリアント・ブレックファースト」に使用されているのは、スリランカ中部のディンブラ渓谷、標高約1,500メートルの茶園で育った茶葉。
深みのあるコクと、穏やかな飲み心地を兼ね備え、ミルクを加えても紅茶らしさが失われない味わいが特徴です。
English Breakfast、その名前の由来
イングリッシュブレックファーストという名前を聞くと、英国で生まれた紅茶を思い浮かべるかもしれません。
しかし、その起源にはいくつもの説があります。
ディルマが紹介するのは、19世紀、スリランカの茶園開発に携わったスコットランド人農園主たちの物語。
標高の高い茶園では早朝の気温が低く、午前4時頃に起床する農園主、そして早朝から茶摘みをする人たちが、目覚めの一杯として力強い味わいの紅茶を飲んでいたといいます。
この習慣がブレックファーストティーの始まりとなり、後にスコティッシュブレックファースト、そしてイングリッシュブレックファーストと呼ばれるようになった、というのがディルマの伝える由来です。
一方、19世紀のニューヨークで英国出身の茶商が「English Breakfast Tea」の名を広めたという説も残されています。
名前の正確な起源は定まっていませんが、ひとつの紅茶の呼び名に、英国だけでなくスコットランドやアメリカの歴史まで関わっているのは興味深いところです。
ミルクを入れずに楽しむ理由

イングリッシュブレックファーストといえば、やはりミルクティーが王道。
けれども、今回はあえてストレートでも楽しみます。
ミルクを加えることで生まれるまろやかさも魅力ですが、ストレートなら茶葉本来の香りや渋み、口に含んだときの輪郭をより直接的に感じることができます。
特にディンブラのように、産地の特徴を生かした紅茶なら、その個性をじっくり味わう楽しみがあります。
ミルクティーに向く紅茶だからこそ、ストレートでも味わってみる。
そんな楽しみ方も、紅茶の奥深さのひとつです。
英国の紅茶に、日本の秋を添えて

今回合わせたのは、愛知県の郷土菓子「鬼まんじゅう」。
角切りにしたサツマイモを小麦粉などの生地と合わせ、蒸し上げた素朴なお菓子です。
その名前は、表面に飛び出したサツマイモの角が、鬼のツノや金棒を思わせることに由来するといわれています。
愛知県には「鬼を封じ込めて食べてしまえ」という願いが込められたという伝承も残されています。
サツマイモの自然な甘さと、もっちりとした生地。
そこに、ストレートティーのほどよい渋みとコクを合わせます。
甘みを楽しんだ後に紅茶をひと口含めば、口の中をすっきりと整え、次のひと口へ。
英国の朝食文化から生まれた紅茶と、日本の暮らしの中で受け継がれてきた郷土菓子。
生まれた場所も歴史も異なる二つが、秋のティータイムで出会います。
栗やサツマイモなど、日本の秋の味覚は、ディルマのブリリアント・ブレックファーストとの相性が抜群です。
季節の恵みを味わいながら、紅茶の香りや余韻を楽しむひととき。
ディルマの「ブリリアント・ブレックファースト」とともに、皆さまもぜひ、お気に入りの紅茶とともに、日本ならではの豊かな秋を楽しんでみてはいかがでしょうか。
【profile】
ディルマ ナビゲーター / BELL
心を豊かにするお茶時間、
ティーサロンT42主宰
Instagram:@tea.lover.bell





